ごあいさつ

浦和高校同窓会奨学財団奨学金について

 

 浦和高等学校は今年度創立120年の伝統を有する男子校です。学業面で実績をあげているだけでなく、「尚文昌武」の校訓のもと、文武両道を体現しようとしている高校です。

 

 これまで浦高は、宇宙飛行士の若田光一氏や心臓外科医の天野篤氏をはじめ、各界で活躍する多くのリーダーを輩出してきました。さらに、現在、世界のボーダーレス化・グローバル化が進む中、グローバル人材、グローバル・リーダーの育成が強く求められています。浦高はリーダーたるべき人材、それもグローバルに活躍できる人材を育成する学校です。私達同窓生も、様々な経験を通して、そのような人材育成の重要性を痛感しておりますし、まして母校の後輩に対しては、日本の未来を託すうえで少しでも協力したいと考えています。そんな熱い思いが、高校同窓会による奨学財団設立という国内でもはじめての試みになりました。

 

 奨学財団の支援内容としては、海外研修生派遣奨学金、留学奨学金、修学奨学金及び進学奨学金の四種類の奨学金があります。いずれも返済の義務はありません。

 海外研修生派遣奨学金については、夏季の短期留学に加え海外研修をより幅広く支援できるようにいたしました。26年度には従来のサマースクール参加者3名に加え、同年度に浦高が文部科学省からSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定を受けた関連事業で、イギリスとフランスに派遣した17名の在学生に対してもこの奨学金から費用の一部を支援いたしました。

 

留学奨学金については、在学生や卒業生の海外への長期留学に対し奨学金を給付します。

浦高生の海外留学は、1995年に創立百周年記念事業として英国のパブリックスクール、ウィットギフト校との姉妹校提携を機に定着し、長期留学生を毎年1人派遣してきました。財団ではこのウィットギフト校への留学生及びその後英国国内の大学に進学した生徒を支援してまいりました。これまでに、25年度1名、26年度2名、27年度現在も3名(ケンブリッジ、エジンバラ、ロンドン・インペリアル各大学在学中)に対し留学奨学金を支給しています。今後は英国だけでなく、米国ハーバード大学をはじめ多くの海外大学への留学も支援して参ります。

 

 さらに奨学財団は、グローバル化への支援に加え、家計が厳しい浦和高校の在学生及び卒業生に対しても、在学中の修学資金への助成や、大学への進学費用の給付を行います。公立高校の使命として、生活困難や家計急変など、様々な理由から苦学している生徒にも光を当てられる仕組みといたしました。

 

浦高では、「少なくとも3兎を追え」、「無理難題に挑戦しよう」との方針の下、少年をタフな大人の男として育てる教育をしております。広く世界に雄飛せんとする強い意思を持つ浦高生及び卒業生の皆さん、この奨学金を積極的に活用し、海外に挑戦し、自らを鍛え、志の高い骨太の人材となることを期待しております。


平成27年6月

                                    公益財団法人 県立浦和高等学校同窓会奨学財団 理事長 川 野 幸 夫