会長 野辺 博(高24)
日頃は、浦和高校同窓会及び母校浦和高校に対するご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
本年は新型コロナウイルスの感染拡大により、我々の日常生活は一変しました。これに伴う社会経済活動の停滞は深刻であって、母校を含め教育の場である学校も長期間に渡る休校を余儀なくされました。
このような中にあって、令和2年6月開催された同窓会定時総会において、第10代会長に選任され、この度就任致しました。会長としての重責を自覚し、その職務を果たしてまいります。
長い歴史を経て数々の事業活動をおこなってきた当同窓会ですが、ここで、これまで実施された同窓会活動で現在も意義深いものとして注目されている活動を3つ挙げます。
1つ目は「麗和セミナー」です。各分野の第一線で活躍するOB諸氏が直接生徒に語りかけ、その将来の歩む道を支援します。平成13年から毎年5回程度催し、母校からは生徒の「志」を育てる企画だとして高い評価を得ています。
2つ目は「浦高百年の森づくり」です。平成16年寄居町風布の土地をお借りし、その後毎年、生徒保護者と共に現地に赴き、植樹、下刈り、間伐などの森林整備作業を通して郷土の環境保全に貢献しています。埼玉県からは“さいたま環境賞”(平成22年)“本多静六賞”(平成24年)を受賞しています。
3つ目は「奨学財団」です。平成25年、元同窓会長の川野幸夫氏が主導し、多くのOB会員の浄財によって設立された公益財団法人は、高校生の海外研修・留学を後押しし、グローバルな人材の育成を図っています。昨年度までの7年間で、延べ245人に対し、総計7204万円の給付実績を誇ります。
これらの事業はいずれも会員の物心両面にわたるご支援により支えられているものです。改めてこの場をお借りし、感謝申し上げます。
本年はまた組織変革がありました。本同窓会が任意団体から「一般社団法人埼玉県立浦和高等学校同窓会」という名称の法人組織に移行しました。これにより同窓会自体が権利義務の主体となり強固な基盤をもって活動を進めていくことができるものと考えます。
更に本同窓会は昨年から動き始めている人材ネットワークの構築にも努めてまいります。まずは各業界の横の繋がりを深めていく所存です。
以上、主な事業を俯瞰しましたが、今後も会員の皆さまのご意見を吸い上げつつ、充実した同窓会活動の運営に努めてまいります。
OB各位におかれては、一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。